冬になると、静電気を感じることが多くなります。バチバチと響く感触はあまり気持ちの良いものではありませんよね。ドアノブで、手すりで、または人の手とぶつかった時にお互いに静電気が走ってしまうことが、私には良く起こります。
そもそも静電気は、湿度が60%ある環境では起こりにくいそうです。天気予報によれば冬の日本、このところの東京においては晴れ続きの天候で、湿度は20%台とのことです。
みなさんは、着ている服が身体にぴったりとまとわりついたりすることがありませんか。これも静電気がなす業です。湿度の高い中では、服の中で摩擦などによって発生した静電気は自然に放出されていくそうです。これが湿度が低くなると発生した電気は放出されず蓄積されてしまうのです。
繊維の種類によっても発生する電気が違うそうで、ポリエステルやアクリルはマイナスの電気を発生し、ナイロン、レーヨン、キュプラではプラスの電気が出てきます。比較的、天然繊維のウールなどは、化学繊維に比較すると水分を保持する性質を持っていますがウールもプラスの電気を発生させます。
そして、プラスの電気とマイナスの電気が引き合うことで、あの嫌なまとわりつきが起こるのだそうです。
合わせる服の素材を気を付けてください、と言われそうですが、素材の組み合わせの良し悪しまで、なかなか気が回りません。
今は柔軟剤を使用したり、静電気防止スプレーなどもありますので科学の進化を上手に利用して、ぴったりまとわりつくスカートやびりっと痛い静電気を予防して冬を乗り切りましょう。もうすぐ春ですね。